海外からの二名のゲストをお招きして、シンポジウム形式でワークショップを開催いたします。ふるってご参加ください。
法廷および政策の文脈において「科学的エビデンス」の不定性をどう取り扱えるか?:科学と法/政策の専門家の共生産過程を巡って
背景と目的:
政策のための科学が各国で注目を集める中で、現在、政府、とくに文部科学省は意思決定過程における科学的エビデンスの活用が促進されています。
我が国においては科学技術政策に限らず様々な政策領域においてエビデンスに基づく意思決定を行うことが長年の課題でした。しかし、科学的エビデンスを意思決定で活用するためには、科学的エビデンスの不定性を直視し、それを適切かつ民主的に取り扱わなければなりません。それにもかかわらず、科学技術政策の文脈においては素朴な科学観(たとえば、論理実証主義)が未だ支配的であるようで、このことが政策実践において問題を引き起こすことが懸念されます。
このような状況をかんがみ、またその改善に資するために、当プロジェクトでは法廷および政策の現場において科学的エビデンスの不定性がどのように扱われるかをテーマとするワークショップを開催することにいたしました。なお、連動して法の専門家を対象としたシンポジウム(http://www.sci.tohoku.ac.jp/hondou/0826/)が翌26日にも開催されますので、そちらと合わせてご参加いただけましたら幸いです。
参加申し込みはこちらからどうぞ→クリック!
日時:2012年8月25日13時半〜16時半
会場:東京工業大学田町キャンパスキャンパス・イノベーションセンター国際会議室
アクセスマップはこちら→http://www.cictokyo.jp/access.html
使用言語:英語(討論セッションには日英逐次通訳がつきます)
暫定プログラム
開会あいさつ (13:30-13:40):
調麻佐志 (東京工業大学)
講演 (13:40-14:20):
"Ambiguous Evidence: implications of uncertainty for science policy"
コメント (14:20-14:30):
吉澤剛准教授(大阪大学)
講演(14:30-15:10):
"Experts and the Law."
Justice Peter McClellan (豪NSW州最高裁コモンロー首席判事)
コメント (15:10-15:20)
吉良貴之氏 (常磐大学研究員)
討論 (15:30-16:25)
閉会あいさつ (16:25-16:30)